錆石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/19 13:32 UTC 版)
岩石中に含まれる「鉄気」(鉄の小さな塊)が雨などにより酸化し「さび」となって表面に現れた花崗岩である。その色合いから錆石として好まれ、珍重されている。ただし硬度、吸水率の点では劣る。 錆石は白花崗岩が風化して変色したものである。 色むらが多く、大材が得にくい。 吸水率が高く、強度が低いものが多い。 ジェットバーナー加工で赤く変色する。 石錆の色は、汚れと直接の関係はない。 錆石吸水率圧縮強度曲げ強度恵那錆石0.58 % 895 kgf 71 kgf 泉州錆0.38 % 1,681 kgf 66 kgf ナミビアイエロー0.49 % 1,215 kgf 128 kgf ベトナムイエロー0.49 % 1,173 kgf 145 kgf 錆石の産地は他にもあり、京都の鞍馬石や岡山県笠岡市北木島で採掘とれる北木石、その他には、稲田石という錆石もある。 普通の御影石と同じように錆石も各種の表面仕上げが可能であるが、不思議なことにジェットバーナーをかけると黄色から赤茶色に変色する。あえて赤味を意図するのでなければ、磨きやブラスト仕上げで使われるのが普通である。ブラストを行うと全体が白っぽくなるが、反面、色むらを目立たなくする効果がある。
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