下呂線とは? わかりやすく解説

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下呂線

(鉄道敷設法別表第73号 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/12 06:10 UTC 版)

下呂線
概要
現況 未開業
起終点 起点(全線):中津川駅
起点(認可):付知駅
終点:下呂駅
運営
所有者 日本国有鉄道
路線諸元
路線総延長 48.3 km
中津川 - 付知:21.9 km(未認可)
付知 - 下呂:26.4 km(認可)
路線数 単線[1]
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
最小曲線半径 300 m[1]
電化 全線非電化[1]
最急勾配 25 [1]
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下呂線(げろせん)は、岐阜県中津川市中央西線中津川駅から同県下呂市高山本線下呂駅を結ぶ計画であった日本国有鉄道(国鉄)の鉄道路線で、建設中止となった未成線である。全長48.3 km。起点と終点の名前をとって中呂線とも呼ばれた。

中津川から東の飯田に向けて建設が進んだ中津川線とは違い、工事の進捗度は低かった。南半分の区間は下呂線の建設と引き替えで廃止された北恵那鉄道(現:北恵那交通)の中津町駅 - 下付知駅間の路盤を転用する予定であった。しかし、北恵那鉄道と同様に平地の狭い付知地区の土地買収に地元から猛烈な反対を受け建設は頓挫した。

歴史

設置予定駅

中津川駅 - (未認可区間) - 付知駅 - 万賀駅 - 加子母駅 - 飛騨竹原駅 - 下呂駅

代替交通機関

濃飛乗合自動車恵北線のバスが坂下駅前 - 下呂駅前間、のちに中津川駅前 - 坂下駅前間も直通し、中津川駅前 - 下呂駅前間を結んでいた。ただし中津川 - 下呂の所要時間は、中津川 - 付知あるいは田瀬(運行経路が変遷し乗り換え地点は時代により異なる)を北恵那鉄道線あるいは北恵那交通付知峡線(バス)、付知あるいは田瀬 - 下呂を濃飛乗合自動車恵北線と乗り換えた方が短かった。

2008年10月から加子母総合事務所で恵北線は分断され、以南は北恵那交通中津川・加子母線に引き継がれた。2000年12月1日から2004年11月25日まで濃飛乗合自動車・北恵那交通により中津川 - 下呂間特急バスが、2004年10月14日から2008年7月5日まで濃飛乗合自動車・京王バス東により下呂から中津川経由新宿間の高速バスが運行されたが、いずれも廃止されており、現在中津川 - 下呂間を直通する公共交通機関はない。

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d 日本鉄道建設公団名古屋支社『所管工事の概要』日本鉄道建設公団名古屋支社、1970年、19頁。 
  2. ^ 今尾恵介、原武史(監修)『日本鉄道旅行歴史地図帳 7号 東海』新潮社、2010年、15頁。ISBN 978-4107900418 
  3. ^ 陸運情報 陸上交通網形成方策の進展」『運輸と経済』 17巻、5号、1957年5月、48-49頁。doi:10.11501/2637400https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2637400/26 "飯田下呂線 飯田・下呂間"で"区間未確定"として調査を開始すべき新線として認定
  4. ^ 陸運情報 国鉄の新建設線」『運輸と経済』 19巻、12号、1959年12月、46-47頁。doi:10.11501/2637431https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2637431/25 1959年時点では"飯田下呂線(長野・岐阜)"として飯田-三留野間(50.3キロ)、中津川-下呂間(48.3キロ)の2区間で調査継続
  5. ^ 鉄道敷設法第4条第3項に基づく鉄道新線に関する建議」『政調週報』 4巻、19号、29-35頁。doi:10.11501/11186545https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11186545/19 "飯田下呂線(飯田・中津川・下呂間)については、予算の規模、着工中の路線の進捗などを勘案し、投資効果のすみやかに発揮し得る区間より着工するものとする。"とある
  6. ^ 第三八・三九回鉄道建設審議会並びに小委員会の開催」『運輸』 14巻、5号、20-21頁。doi:10.11501/2275134https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2275134/12 これまで"飯田下呂線"だったものが"中津川線"と"下呂線"に分離

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