鈞窯とは? わかりやすく解説

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きん‐よう〔‐エウ〕【×鈞窯/均窯】

読み方:きんよう

中国陶磁の一。乳青色の釉(うわぐすり)をかけた青磁で、紅紫色の斑文(はんもん)を加えたものもある。宋・元代河南省鈞州はじめ華北各地作られ明・清代には華南模倣された。


鈞窯

読み方キンヨウ

または、均窯中国北宋時代(960-1127)の名窯。代表的なもの失透性の澱青釉厚くかかり、発色による紅や紫の呈色のある陶器である。

鈞窯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 14:05 UTC 版)

中国の陶磁器」の記事における「鈞窯」の解説

鈞窯は、澱青釉という独特の青み帯びた失透性の釉を特色とする。澱青釉青磁と同様、釉中の灰に含まれる微量鉄分還元焼成されて発色するもので、「月白」「天青」などとも呼ばれる。鈞窯では呈色紫紅釉という赤系統の釉も使用しており、澱青釉紫紅釉を流し掛けて斑文表した作品もある。窯址河南省禹州市にあるが、鈞窯系の焼物は他の窯でも作られており、汝窯青磁焼いた河南省平頂山市宝豊県窯址からも鈞窯系の陶片出土している。したがって、鈞窯とは、特定の窯の製品というよりは、鈞窯系という作風として理解されている。鈞窯系の作品器種には盤、瓶などの一般的なもののほか、特徴的なものとして、花盆(植木鉢)、水盤などがある。これらの花盆、水盤などは作品の底裏に「一」から「十」までの漢数字刻まれており、何かの特殊な用途使用されたものと推定される。これらの花盆、水盤などは、かつては北宋徽宗皇帝が作らせたものと言われていたが、英国研究者のM.メドレーは、この種の作品宋代ではなく元・明製品であるとしている。

※この「鈞窯」の解説は、「中国の陶磁器」の解説の一部です。
「鈞窯」を含む「中国の陶磁器」の記事については、「中国の陶磁器」の概要を参照ください。

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