遠州七窯とは? わかりやすく解説

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えんしゅう‐なながま〔ヱンシウ‐〕【遠州七窯】

読み方:えんしゅうなながま

江戸前期小堀遠州好み茶器焼いた七つの窯。遠江(とおとうみ)の志戸呂(しとろ)焼、近江(おうみ)の膳所(ぜぜ)焼、山城宇治朝日焼大和の赤膚(あかはだ)焼、摂津古曽部焼筑前高取焼豊前(ぶぜん)の上野(あがの)焼。


遠州七窯

読み方:エンシュウナナガマ(enshuunanagama)

江戸初期七つの窯。


遠州七窯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/28 23:58 UTC 版)

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遠州七窯(えんしゅうしちよう・えんしゅうなながま)とは、江戸時代中期の茶人、小堀遠州(1579-1647)が、自分好みのとして、切型などを送って造らせたとされる茶道具の窯七ヶ所に対する呼称[1]

遠州七窯」として言及する最古の文献が江戸時代末期(1854)であり、また、古曽部、赤膚など小堀遠州没後に創業された窯が含まれているため、今日では、小堀遠州が直接に指導したものではなく、後世、彼の好みに応じた窯として遠州に仮託して選定されたものとされている[1]

概要

遠州七窯に言及する最古の文献『陶器考』(田内梅軒(米三郎),1854初版)では志戸呂焼(遠江:遠州)、膳所焼(近江)、朝日焼(山城)、赤膚焼(大和)、古曽部焼(摂津)、上野焼(豊前)、高取焼(筑前)、『本邦陶説』では古曽部にかわり伊賀焼が挙げられている[1]

このうち、古曽部焼は大正末に作陶を休止、他の産地も決して規模は大きくなく、このうち経済産業省指定伝統的工芸品に指定されているのは上野焼だけである。しかし、これらの産地は遠州七窯というだけで知名度があり、その喧伝は今日にも十分通用するものである。

「遠州七窯」の出典

  • 田内梅軒(米三郎)『陶器考』(1854年初版, 京都 真友会,1883年刊)「志戸呂,膳所,上野,高取,朝日,古曽部,赤膚」(第31葉右‐左)
  • 蜷川式胤『観古図説』(蜷川式胤,1878年)

脚注

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注釈

出典

  1. ^ a b c 村上正名 1983, p. 45.

参考文献

  • 村上正名「近世古窯巡礼記2 遠州の七窯(1)志戸呂・古曽部」 (『陶説』363号,1983年6月。pp.45-51)

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