釣り場としての東港
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 14:21 UTC 版)
東港周辺は新潟市近郊でも随一の好漁場としても知られており、新潟市北区側の太郎代地区や聖籠町側の亀代地区を中心に、釣り船を出す網元や釣具店が数多く出店している。 しかし海上における人命の安全のための国際条約(SOLAS条約)の履行強化や、荒天時の危険防止などを目的に、県は2004年から港内の立入禁止区域を拡大するなど規制強化に乗り出し、釣り場が減少した。 だが港内に複数所在する防波堤や突堤は、周辺の中でも特に好漁場ともいわれていることもあって、立入禁止区域でありながらゲートを乗り越えて侵入する釣り人が後を絶たない。特に北区側から伸びる全長3.3kmの西防波堤は、外海に面している上に周辺水域の水深が深いため、沖合でしか釣れない魚も釣れることから侵入者が特に多いが、荒天時には高波による転落事故が多発して死傷者が出るなど非常に危険で、県では規制強化を進めている。 その一方で県は2010年夏から、釣りの愛好者らが管理・運営する形で防波堤を釣り場として開放できるかどうかも併せて検討しており、7月と10月には聖籠町側の第2東防波堤(約640m)を、入漁料の徴収や監視員の配置、釣り人へのライフジャケット着用義務化など対策を講じた上で試験開放した。これに関し、新潟県知事の泉田裕彦は10月の定例記者会見で「愛好家が釣りをできる環境を整備して、危険なところは立入禁止を強化するなど、両面で考えることが必要」と述べ、引き続き対策を検討する旨を表明した。
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