金銀細工、エマイユ(七宝焼、琺瑯)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 05:02 UTC 版)
「国立中世美術館」の記事における「金銀細工、エマイユ(七宝焼、琺瑯)」の解説
国立中世美術館は中世の聖遺物箱、リモージュ琺瑯、宝飾品などの金銀細工、エマイユの作品を多数所蔵している。特に19世紀にトレドの近くのグアラザールで発見された「グアラザールの宝物」は、スペインの西ゴート族の王がローマ・カトリック教会に奉納した26の冠や黄金の十字架などが含まれる。国立中世美術館にあるグアラザールの冠は7世紀のものとされる。 バーゼル大聖堂の『アンテペンディウム』(11世紀前半)はローレリーフ(浅浮き彫り)の彫金作品で、大天使と聖ベネディクトに囲まれたキリストを描いている。 教皇は毎年、四旬節の第4日曜日に宗教的または政治的に特に優れた信奉者に黄金のバラを授ける。黄金のバラはキリストの受難と復活の象徴である。国立中世美術館の『黄金のバラ』は、1330年に教皇ヨハネス22世がヌーシャテル伯に授けたもので、最も古い黄金のバラである。バチカンの古文書により、作者はシエナの金銀細工師で、アヴィニョンで活動していたミヌッチオであることが判明した。
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