重要文化財への「格上げ」指定等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 16:07 UTC 版)
「重要美術品」の記事における「重要文化財への「格上げ」指定等」の解説
1950年の文化財保護法施行をもって、旧「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」は廃止された。しかし、旧「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」によって認定された物件については、文化財保護法施行後も、同法附則の規定に基づき、当分の間その認定効力を保つこととされている。重要美術品の認定が取消されるのは、(1)重要美術品等認定物件が重要文化財に「格上げ」指定された場合と、(2)重要美術品等認定物件の海外輸出が許可された場合の2つに限られている。 1950年以降、文化財保護法に基づき指定された重要文化財には、国の指定・認定を受けていなかった文化財から指定されたものと、重要美術品認定物件を重要文化財に「格上げ」指定したものとが存在する。重要文化財指定時の官報告示においてはこれら2種類を厳密に区分しており、どの文化財が旧重美であるかは告示から明らかに知ることができる。 重要美術品等認定物件については、第二次大戦後の混乱期に所在不明となったもの、写真やデータの残っていないもの等も多い。
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