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都南ビル

(都南貯蓄銀行 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/09 06:47 UTC 版)

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都南ビル
関内側より。屋上の鉄骨はネオンサインの名残
情報
旧名称 都南貯蓄銀行本店ビル
用途 事務所、店舗
旧用途 銀行
設計者 山口為蔵
施工 山口組
建築主 都南貯蓄銀行
構造形式 鉄筋コンクリート構造
階数 地上6階(5階建とする資料もあり[1]
竣工 1930年(1928年竣工とする資料もあり[2]
所在地

231-0041
神奈川県横浜市中区吉田町10番地

座標 北緯35度26分45.7秒 東経139度37分59.3秒 / 北緯35.446028度 東経139.633139度 / 35.446028; 139.633139座標: 北緯35度26分45.7秒 東経139度37分59.3秒 / 北緯35.446028度 東経139.633139度 / 35.446028; 139.633139
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都南ビル(となんビル)は、横浜市中区吉田町に所在する建築物である。

歴史

1921年大正10年)12月17日、神奈川県内の23行の貯蓄銀行と4行の普通銀行貯蓄部を統合し、横浜市弁天通に都南貯蓄銀行設立。1923年関東大震災ののち、1928年昭和3年)に吉田町に移転、1930年には本店ビル(現在の都南ビル)が竣工した[3]。1945年に都南貯蓄銀行は横浜興信銀行(現在の横浜銀行)に統合されたが、本店ビルは継承されなかった[4]横浜大空襲での大きな被害は免れ、戦後は1945年10月2日から1955年7月22日までPXの写真工場として接収された[5]1954年から静岡中央銀行横浜支店として使用されたが、2005年5月9日に磯子区丸山に移転した[6]

建築

首都高速側のエントランス

関内駅方面から吉田橋を渡った先の右手。野毛町方面へ向かう吉田町通りと、首都高速の堀割に沿った山下長津田線に挟まれた一角に位置する。設計は山口為蔵。鉄筋コンクリート構造の地上6階建てで[2]、スクラッチタイルの外観が特徴的である。首都高速側のエントランスとその上の2階バルコニーは、壁面とは異なった方を向いている[1]。屋上にはかつて多聞酒造ネオンサインがあり、撤去された現在も台座が残る。1階にはウナギ料理店[7]、2階以上には建築家の事務所などが入居する[8]

脚注

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  1. ^ a b 都南ビル”. 近代建築アーカイブクラブ. 2019年3月4日閲覧。
  2. ^ a b 第32回 新しい建築とのかかわり方”. 一般社団法人ヨコハマNOW (2015年5月10日). 2019年3月4日閲覧。
  3. ^ No.352 12月17日(月)市民の財布を守った都南”. YOKOHAMA xy通信 (2012年12月17日). 2019年3月4日閲覧。
  4. ^ 横浜銀行店舗写真館”. 横浜銀行. 2019年3月4日閲覧。
  5. ^ 占領下の米軍施設1 (PDF)”. 横浜市史資料室. 2019年3月4日閲覧。
  6. ^ “横浜支店 移転新装オープンについて” (プレスリリース), 静岡中央銀行, (2005年4月26日), https://www.shizuokachuo-bank.co.jp/news/050426.html 2019年3月4日閲覧。 
  7. ^ 横浜八十八 吉田町店”. 2019年3月4日閲覧。
  8. ^ 大盛況のうちに幕を閉じた「関内外OPEN!5」”. 創造都市横浜 (2013年11月8日). 2019年3月4日閲覧。



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