遺構の実測図
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/28 02:09 UTC 版)
考古学における遺構の実測図の作成法には、いくつか種類があるが、一般的には、 表土の除去を行い、遺構が確認された面に国家座標によって10mグリッドを設定し、杭打ちを行う。 平面図:10mグリッドの杭を基準に水糸によって1mの方眼を作製し、遺構の形状をメジャーなどで計測するか、又は平板を使用していたが、現在はトータルステーション(光波測距儀)で、遺構の位置、規模、形状を電子媒体に記録する。(測量作業に時間的余裕がない場合には空中写真を撮影して電算処理を行って図化することもある。) 断面図:遺構の断面や遺構に溜まった土(覆土)の堆積状況を、現地で一定の水平の高さを設定して、その高さから深さをメジャーなどで計測するか、真横からの写真から電算処理をおこなって理論上の真横からみた図を作製する。このような覆土の堆積状況を表現した断面図をとくにセクション図と呼ぶ。 2や3の場合、遺構の実測図は、慣例的に縮尺1/20か1/40で作製し(小規模なものは1/10)、発掘調査報告書作成時には、仕上がりが1/60,1/80(小規模なものは状況に応じる)などで掲載する場合が多い。
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