遺構の切り合い関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 02:53 UTC 版)
「層位学的研究法」および「相対年代」も参照 異なる時期に築かれた複数の遺構が重なり合っている場合、それらの時期の前後関係、つまり層位的な新旧関係のことを指す考古学の現場での用語である。たとえば、遺構Aを破壊して遺構Bが造られている状況からは、遺構Bが遺構Aよりも新しいことが確認できる。これにより、とくに同一層や同一地表面における住居や土坑の造営・廃棄の変遷を知ることができる。 土坑の例で説明すると、相互の切り合い関係については、先行する土坑の形成(マイナス痕跡の形成)→土坑内への堆積(プラス痕跡の形成)→後行する土坑の形成(マイナス痕跡の形成)→土坑内への堆積(プラス痕跡の形成)というサイクルをたどるが、切られた土坑は切った土坑より旧いと判断するわけである。
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