選抜制度の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 05:42 UTC 版)
複合選抜では、合格者は学校単位で決めるが、A・Bふたつの入試日程があり、各日程毎に1校ずつ学校を選択できる。もちろんひとつの日程、1校のみを受検することも可能である。さらに推薦入試と二次募集まで含めると最大4回(3校)の公立高校の合否判定を受けるチャンスが生じる。 各日程で受検できる高校はあらかじめ決められており、各日程のグループが形成されている。さらに普通科は尾張学区に2つと三河学区に1つの群があり、普通科高校2校を受検する際は原則として同一の学区・群に属する別々の入試日程の2校を選択する(普通科高校1校のみを受検する場合は、尾張・三河の二大学区制下の単独選抜と実質的に同じ)。学区内の2つの群の両方に属する1・2群共通校も設定されている(平成19年度入試からの一部改正)。 専門学科・総合学科と普通科の組み合わせ、専門学科・総合学科同士の組み合わせでの受検も可能であり、専門学科・総合学科については別々の入試日程であれば全県の公立高校を2校受検することができる(専門学科・総合学科には学区・群が最初から設定されていない)。また尾張地方と三河地方の境界に位置する自治体などは調整区域として、自治体の属する学区でない別の学区の一部の高校を受検の選択肢に加えることも可能である。 合否判定は、各高校で受検者の校内順位が決定された後、電算処理により行われる。第一志望校に合格した場合はそのまま合格(第二志望校の校内順位表からは外れ、順位の繰上げが行われる)、第一志望校の合格から洩れた志願者は第二志望校でも合否判定が行われて、最終的な合格校が決定される。第二志望校の合格にも洩れた場合は不合格となる。合格発表の際は、受検したどちらかの高校に行けば合格校がわかる。(「本校に合格」または「相手校に合格」と表示されている。受検番号がない場合は二校とも不合格ということになる。) 単独選抜時代は旭丘高校に学力最上位層が集中し、他の公立高校でも単純に学力による序列が定まり高校間の格差が拡大したことから、「学校間格差の解消」・「名古屋市内と市外の地域格差の解消」・「高校受検の激化緩和」などの名目で学校群制度が導入された経緯があった。複合選抜では、旭丘の存在する尾張第1群には有力校を少なくして(例外として菊里高校、半田高校、一宮西高校)、尾張第2群に有力校を集中し様々な併願パターンを可能にすることで、次善校である一宮高校、明和高校等により多くの志願者が出るように調整して旭丘高校への一極集中を緩和しているということができる。ただ平成16年度入試以降、旭丘高校への志願者数は再び増加傾向を見せている。
※この「選抜制度の特徴」の解説は、「複合選抜」の解説の一部です。
「選抜制度の特徴」を含む「複合選抜」の記事については、「複合選抜」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から選抜制度の特徴を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から選抜制度の特徴 を検索
- 選抜制度の特徴のページへのリンク