適応に関する議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 06:31 UTC 版)
「肺動脈カテーテル」の記事における「適応に関する議論」の解説
発明者の一人であるウィリアム・ガンツの訃報を伝えたNBCナイトリーニュースは「彼の発明した医療処置によって何千もの生命が救われた」と報じたが、その反面、費用対効果・リスク対効果の面から本法の有効性を立証しようという試みはうまく行っていない。コクラン共同計画、PACコンセンサス会議、国立心肺血液研究所とアメリカ食品医薬品局、アメリカ麻酔科学会がそれぞれにメタアナリシスを行なっているがいずれも有意な有効性を示せなかった。 しかし本法は極めて重症の患者に行われる処置であるために大規模な比較対照試験が行い難いこと、本法は治療ではなくあくまで治療の意思決定の手段であることが、有用性の立証を難しくしている。治療法の選択の上で本法が大きな助けとなることを多くの集中治療医は経験的に知ってはいるものの、適応はより限定する方向に向かいつつある。特に、急性肺損傷や急性呼吸促迫症候群に対しては否定的な意見がある。
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