過塩素酸
過塩素酸塩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 04:53 UTC 版)
過塩素酸塩(かえんそさんえん、英: perchlorate)は過塩素酸イオン (ClO−4) を含むイオン結晶であり、火薬、爆薬にしばしば使用される強力な酸化剤である。炭素、硫黄、有機物および金属粉などとの混合物は摩擦、衝撃などにより激しく爆発する。日本の消防法では危険物第1類(酸化性固体)に該当する。 塩素酸塩水溶液の電解酸化および、過塩素酸に金属酸化物を溶解することにより製造される。 多くのものは吸湿性で水に易溶であるが、カリウム塩 KClO4、ルビジウム塩 RbClO4、セシウム塩 CsClO4 およびテトラアルキルアンモニウム塩 R4NClO4 などは水に対する溶解度が比較的小さい(水100 gに対し1-2 g程度)。 主な用途は固体ロケットの推進剤中の酸化剤である。過塩素酸カリウムが最初に用いられるようになり、現在では過塩素酸アンモニウムが最も重要な塩となっている。過塩素酸リチウムは重量当たりの酸素量が最も多く、固体推進剤としての利用が調査されているが、実用には至っていない。 過塩素酸アンモニウム 過塩素酸カリウム 過塩素酸カルシウム(中国語: 高氯酸钙) 過塩素酸銀 過塩素酸ナトリウム 過塩素酸マグネシウム
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