運転士の尽力・殉職
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 14:38 UTC 版)
「京福電気鉄道越前本線列車衝突事故」の記事における「運転士の尽力・殉職」の解説
ブレーキ故障後、当該列車の運転士(当時57歳)は、鉄道無線でブレーキ故障・停止不能を連絡しつつ、乗客に車両後部へ避難し、空気抵抗を増して減速させるためできるだけ多くの窓を開けるように指示した。乗客には1人の死者も出なかったが、運転士は退避可能であったにもかかわらず、衝突する最後の瞬間まで運転席に留まり殉職した。殉職した運転士の同僚からは「衝突時にちょっと後ろに逃げれば助かったのに。責任感の強い男だったので、それはできなかったのだろう」「ああいう性格なので最後の最後まで頑張りすぎてしまった。残念でならない」と語られた。運輸省鉄道保安局車両課(当時)は「列車自体のブレーキが効かず衝突し、運転士が殉職した事故は極めてまれなケース」とした。
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