運用、主な記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/19 09:38 UTC 版)
「SSZ級軟式飛行船」の記事における「運用、主な記録」の解説
平均的な哨戒は8時間続けられたが、もっと長時間滞空した飛行例が存在する。3例は25時間から26時間、1例が30時間20分、また1918年の夏には50時間55分の記録が「SSZ.39」機によりもたらされた。 1918年8月16日、使われなくなった気嚢と予備のSSZ級軟式飛行船の操縦室を使い、応急仕様のSSZ級がRNASハウデン飛行船基地で組み立てられていた。操縦室から漏れ出したガソリンが気化し、しばらくたった後、無線装置を試験した際に火花によって点火した。直後に火球が生じ、燃料と気化ガスがこれに拍車をかけた。この火災は共に格納庫に収容されていたSSZ級とR23X級飛行船「R27」機を完全に包んで破壊した。格納庫自体は残ったものの、パイロット1名が命を失い、またさらに、近くに駐機していた2機の飛行船、SSZ.38とSSZ.54も破壊された。 航行中のSSZ級は従来より高い安定性と長期の滞空性能をもつことから、これらの飛行船は、以前試みられたよりも悪い気象条件の中で行動させることができた。1917年初頭には、既存のSS級軟式飛行船が全てSSZ級により代替された。こうした飛行船は建造された時と同程度の速さで交替されていき、そして1916年から1918年にかけ、合計77隻のSSZ級軟式飛行船が製造された。アメリカ合衆国とフランスはこの中の2機を各々取得した。
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