運河郵便船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/20 14:31 UTC 版)
典型的なアメリカ合衆国の運河郵便船は、運河に合わせて船体が約14フィート(約4.3メートル)と細い割に、長さは70から90フィート(21から27メートル)と長かった。1825年、モホーク川沿いにエリー運河が開通した際、旅客需要が急増したが、当時の旅客定員は60名であった。高速で動ける帆船と異なり、エリー運河における郵便船は2、3頭の馬によって動力を得ていた。それでも、陸上移動に比べるとこの運河郵便船の方が所要時間が半分にでき、しかもより快適に移動することができた。例えば、ニューヨーク市からバッファローまで、帆船と郵便船を併用して10日で移動することができた。また、エリー運河とその自然風景を楽しむために郵便船を利用する者もいた。数千人がこの郵便船を利用してオハイオ州をはじめとする合衆国中西部へ移住していった点は注目に値する。またアップステート・ニューヨークの住民にも利用されていた。
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