越前打刃物とは? わかりやすく解説

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越前打刃物

【工芸品名】
越前打刃物
【よみがな】
えちぜんうちはもの
【工芸品の分類】
金工
【主な製品】
鎌、なた、はさみ、包丁
【歴史】
室町時代初め頃、京都の刀作り職人が、刀剣製作にふさわしい土地求めてこの地にやって来た時、近く農民のために鎌を作ったことが始まりだったと言われています。江戸時代には福井藩保護により、全国売られるようになりました昭和54年には刃物産地として、最初伝統的工芸品指定受けました
【主要製造地域】
福井県
【指定年月日】
昭和54年1月12日
【特徴】
日本古来の火作り鍛造技術手仕上げ主として、鎌、包丁等を主な製品としています。

越前打刃物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/25 22:14 UTC 版)

越前打刃物(えちぜんうちはもの)は、福井県越前市で生産される刃物経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されている[1]

歴史

1337年(南北朝時代)京都の刀匠千代鶴國安が刀剣製作に適した地を求め、府中(現越前市)に来往し、刀剣制作のかたわら近郷の農民のためにを作ったことがはじまりと伝わる[1][2]江戸時代には福井藩の保護政策により鍛冶屋町、問屋街が整備され、株仲間も組織されるなど地場産業として発展[1][2]。背景には越前漆器に携わるかき職人が、全国を旅した折に持参して歩いたことも販路拡大につながったとの分析もある[1][2]。 1979(昭和54)年1月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定[1]。2007(平成19)年11月、特許庁地域団体商標に登録された[3]。商標登録番号は第5093225号[3]。地域団体商標の権利者は、越前打刃物産地協同組合連合会[3]

製法

  1. 成形は、刃物鋼を炉で熱し、鎚打ちによる打ち延ばし及び打ち広げをすることにより行うこと[1]
  2. もろ刃包丁の「打ち広げ」は、二枚重ねにより行うこと[1]
  3. 鎌及び鉈にあっては、「樋」を付けること[1]
  4. 焼入れは、「泥塗り」を行い急冷すること[1]
  5. 「刃付け」、「研ぎ」及び「仕上げ」は、手作業によること[1]
  6. 包丁の仕上げには、「ぼかし」を付けること[1]

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k 管内の伝統工芸品 - 越前打刃物”. 近畿経済産業局 (2023年1月13日). 2024年1月21日閲覧。
  2. ^ a b c 越前打刃物”. 越前市 (2023年11月27日). 2024年1月21日閲覧。
  3. ^ a b c 商標登録第5093225号 越前打刃物(えちぜんうちはもの)”. 特許庁. 2024年1月21日閲覧。

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