財務長官への就任
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「ヘンリー・ポールソン」の記事における「財務長官への就任」の解説
2006年5月30日にジョージ・W・ブッシュ大統領は、ジョン・スノー財務長官の辞任と、ポールソンの財務長官指名を発表した。スノーの退任は事実上の更迭であり、大型減税や年金・医療改革などに関する国民への説明能力が問題視され、1年以上前から辞任の憶測が流れていた。後任にはポールソンの他にデイヴィッド・マルフォード、ロバート・ゼーリック、ドナルド・エヴァンズ、スティーヴン・フリードマン、カルロス・グティエレスらが挙げられていたが、ウォール街での実績などからポールソンが起用された。ポールソンは2006年5月30日の記者会見において「アメリカ経済の力強さと競争力の維持に努める」と語り、民間での豊富な経験を生かして責務を果たす意気込みを強調した。 ポールソンを起用したのはゴールドマン出身のジョサイア・ボルテン大統領首席補佐官だった。任期が残り2年だったので本人は渋ったという。 同年6月27日に上院で開催された指名承認のための公聴会では、前任のスノー財務長官の路線継承を強調し、世界経済の不均衡につながる財政赤字・経常赤字の削減・アメリカの貯蓄率引き上げなどを課題として挙げた。その後ポールソンは6月28日の上院金融委員会で直ちに承認し、続く本会議でも即刻承認された。就任には与野党とも異論がほとんど無く、公聴会翌日に議会手続きが終了する異例の速さの承認となった。そして7月10日にポールソンは宣誓式を経て正式に74代目アメリカ合衆国財務長官として就任した。
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