謝罪と恩赦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 16:08 UTC 版)
「ヴァイオラ・デズモンド」の記事における「謝罪と恩赦」の解説
2010年4月14日、ノバスコシア州副総督(英語版)の メイヤン・フランシス(英語版)がノバスコシア州首相(英語版)の助言を受けて、国王大権(英語版)を発動し、デズモンドに対する恩赦を決定した。これがカナダにおける没後の恩赦としては初の例となった。カナダでは、恩赦は国王の恩赦大権(英語版)に基づき、極めて限られた事例についてのみ認められる救済方法である。加えて、この初の没後恩赦は、対象者が無罪であり、冤罪であったことを認める事例となった点において、通常の恩赦とは異なるものであった。自身も黒人カナダ女性であるフランシスは、恩赦を認める署名を行う際、「(ようやく)64年後の今になって、私はここにいます。黒人女性がもう一人の黒人女性を解放するこの場に」と述べた。 また、ノバスコシア州政府も謝罪した。ヴァイオラ・デズモンドの妹ワンダ・ロブソンと、ケープ・ブレトン大学教授のグラハム・レイノルズ博士はノバスコシア州政府と協力しあい、デズモンドの無罪と冤罪があったことを公に知らしめ、州が人権の保護に努めることを確認した。州政府は2015年2月に施行された祭日ノバスコシア・ヘリテッジ・デー(英語版)の初年度を「ヴァイオラ・デズモンドを記念する日」と決定した。ノバスコシア州ハリファックスにあるノバスコシア州庁舎(英語版)には、デズモンドの肖像画が掲げられている。
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