読み取りと読み取りから書き込みへのプログラム命令の緩和
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 18:38 UTC 版)
「一貫性モデル (ソフトウェア)」の記事における「読み取りと読み取りから書き込みへのプログラム命令の緩和」の解説
いくつかのモデルでは、異なる場所へのすべての操作が緩和される。読み込みや書き込みは、別の場所にある別の読み込みや書き込みを基準にして、順序を変えることができる。弱い順序はこのカテゴリに分類され、2種類のリリース一貫性モデル(RCscとRCpc)もこのモデルに含まれる。また、この緩和のカテゴリには、Digital Alpha、SPARC V9 relaxed memory order (RMO)、IBM PowerPCの3つの商用アーキテクチャが提案されていた。これらのモデルは、Digital Alphaを除いて、同じ場所への読み出しの再順序付けが可能だった。これらのモデルでは、従来のモデルにはない追加的な緩和が認められており、読み出し操作に続くメモリ操作は、読み出しに対してオーバーラップして順序を変更することができる。RCpcとPowerPCを除くこれらのモデルでは、読み出しが他のプロセッサの初期書き込みの値を返すことができる。プログラマーの観点からすると、これらのモデルは、プロセッサが自分の書き込みを早く読むことができるにもかかわらず、書き込みの不可分性の錯覚を維持しなければならない。 これらのモデルは、提供されるセーフティネットの種類に基づいて2つのカテゴリーに分類される。ここでは、慎重に書かれたプログラムの必要性が見られる。同期の性質によって、弱い命令、RCsc、RCpcモデルに分類される。Alpha、RMO、PowerPCモデルでは、フェンス命令が用意されており、異なるメモリ操作の間にプログラムの順序を課すことができる。
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