詰碁集の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/06 21:25 UTC 版)
最終的に13巻を数えるに至った加田の詰碁の著作は、「読む詰碁集」としてその解説の詳細さにおいて類を見ないものである。「有益な内容を多く含んだ詰碁は解こうとして考えなくてもよいのです。問題を眺め、解説を読み、解説図を眺めて感心するだけでも有益ですが、盤上に並べて眺めれば、さらに有益です。」という趣旨からであった。解説は割り付けを含めすべて全て自ら行うという情熱の傾けようであった。 詰碁に強くなる方法として、次のように述べている:まず、むずかしい詰碁に挑戦することです。そして、その詰碁を徹底的に研究し尽くすことにより、正解以外の有力な筋を多く会得することです。そのことはヨミの力を養う訓練となるでしょう。さらに正解の必然であることを納得すれば、そのあざやかな筋は、ひときわ脳裏に刻み込まれることになりましょう。(中略)本書は、その意欲に満ちた読者のために・・・、解答の部では徹底的な研究がなされております。(『加田詰碁教室』はしがき)
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