設立の経緯とねらい
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/09/26 13:54 UTC 版)
「北中米カノン的合法正教会主教会議」の記事における「設立の経緯とねらい」の解説
北米には独立正教会であるアメリカ正教会があるが、この独立正教会としての地位はコンスタンディヌーポリ総主教庁からは認められておらず、北中米にはアメリカ正教会以外にも多くの教会(コンスタンディヌーポリ総主教庁、アンティオキア総主教庁、在外ロシア正教会など)が教区を設置している。移民ごとに教区を設置するために起こった、地域内に正教会組織が複数並立している「正教の離散」(英語: Orthodox Diaspora)問題が北米・西欧などにおける正教会内にある。 こうした背景のもと、北中米カノン的合法正教会主教会議は、精神性、神学、教会論、教会法、教育、宣教、慈善事業の協力によって、正教会の合一に寄与・保護することを目的としている。この目的達成のため、以下の目標を掲げている。 北中米における教会の合一の進展と成就 当該地域における正教信者に対する共通の牧会活動の強化 正教会の共通の表明者となること。 さらにこれらに加えて、「正教会の教会論および教会法の伝統の一致する中での北中米における教会組織」を挙げている。 前身であるSCOBAと異なり、本組織は過渡期のものであると自己規定している。将来的には北中米における一致した正教のシノドの設置が期待されている。
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