記憶原理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:49 UTC 版)
微細な金の棒状物質が光ディスクのピットのポリマー層内に埋め込まれ、これら長短多様な長さの無数の金の棒は、360度ランダムな向きで固定される。書き込みは破壊書き込みであり、絞られた強力な光のビームが、特定のピットに対し、制御された波長、制御された偏光で照射されることで、選ばれたピット内の金ロッドは波長に対応する長さ、偏光に対応する向きのものだけが選択的に光を熱エネルギとして吸収し、溶解によって球状に変化する。読み出しは書き込みとほぼ同様であるが、光エネルギーは弱く照射され、ピット内の該当する金ロッドが既に球形になっていれば、照射に対する反射が強く、金ロッドが棒状のまま健在であれば光エネルギーは吸収されて反射が弱くなる。情報の読み出しは反射の強弱で判別される。極小波長の光の吸収には表面プラズモン共鳴が利用される。 棒状の金ロッドを埋め込むためにある程度の体積を必要とするなど、従来のDVDやBlu-rayといったここで云う3次元型の方式の記憶密度のままで2次元方向に密度が追加される訳ではないが、すぐにでも記憶密度を数十倍に高められるとしている。
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