計算の妥当性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/19 16:51 UTC 版)
ある時点での本当の形勢とは双方が最善を尽くし終局したときの形勢である。しかし見合い計算は正しく完全に計算できるときでも、その本当の形勢と一致するとは限らない。つまり所詮近似に過ぎない。それでも見合い計算に意味があるのは、双方が最善を尽くす図を読みきるのに比べ、遥かに計算が簡単だからである(それでも十分難しいのは確か)。 しかし近似をするにしてもやり方はいろいろあるのになぜ上の方法をとるのか? なぜ両後手の場合に中間なのか? なぜ先手のときには打ったものと考えるのか? これには理由がある。もしも両後手のときに中間でなく例えば3:1に内分するところとしたり、片先手のときもどこか間を取るというようなことをすると、計算した形勢とほんとうの形勢の差が現在の最大の手よりも大きくなりうる。しかし、上のようにすれば、計算と本当の形勢とのズレは最大の手よりも小さくなることが保障できる。
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