計算の具体例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/15 08:12 UTC 版)
陽子の電荷はQ = +1であり、中性子の電荷はQ = 0である。(すなわち、核子の平均電荷は+1/2である。)これらのバリオン数はB = +1、フレーバーはS = C = B′ = T = 0であることから、超電荷はともにY = 1である。中野・西島・ゲルマンの法則から、陽子のアイソスピンはI3 = +1/2、中性子のアイソスピンはI3 = −1/2であることが分かる。 クォークについても同様にアイソスピンおよび超電荷を計算できる。電荷Q = +2/3、アイソスピンI3 = +1/2、およびバリオン数B = 1/3であるアップクォークの超電荷はY = 1/3であることが推定できる。(バリオンを構成するには3つのクォークが必要なため、クォークのバリオン数は1/3である。) 電荷Q = −1/3、バリオン数B = 1/3、ストレンジネスS = −1のストレンジクォークの超電荷はY = −2/3であり、アイソスピンI3 = 0が推定される。これは、ストレンジクォークはそれ自身の一重項を作ることを意味する。チャームクォーク、ボトムクォークおよびトップクォークも同様だが、アップおよびダウンクォークはアイソスピン二重項を構成する。
※この「計算の具体例」の解説は、「超電荷」の解説の一部です。
「計算の具体例」を含む「超電荷」の記事については、「超電荷」の概要を参照ください。
- 計算の具体例のページへのリンク