解釈に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 05:57 UTC 版)
上記の歴史を見ても分かるように、実験発生学の最初期に於いては、動物卵はモザイク卵的な反応を示すのがむしろ普通であるように見えるところから始まっている。調節卵的な振る舞いは、実験を重ねた上で発見されたものである。そのため、むしろその調節がどのようなものかを論じる姿勢があった。たとえばドリーシュはウニの割球を分離しても完全な幼生が形成されることを発見した。それに続く諸実験の上で、彼はこのような考えを提唱した。 ウニの卵では、割球それぞれが等しく受精卵と同じ能力を持つ。すなわち等能である。しかしそれが卵という『全体』の中に置かれた場合、それらは全体に調和して自らの置かれた位置に従って部分としての運命を辿る。つまり卵は調和等能系といえる。 ちなみに彼はこのような調和をもたらすものが物質ではないと断じ、科学としての生物研究から離れていった。
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