観光放流ほか
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 16:23 UTC 版)
観光地化しているダムでは、一種のイベントとして放流をする場合がある。富山県の黒部ダム(黒部川)や北海道の豊平峡ダム(豊平川)は当初から観光を目的として放流を行っている。神奈川県にある宮ヶ瀬ダム(中津川)では特定の曜日に定期的に観光放流を実施しており、新たな観光地として多くの観光客を呼んでいる。 このほか、洪水期を前にゲートを点検するために行う点検放流があり、ダム管理事務所ではウェブサイトなどを通じてこの試験放流の実施を事前に告知することがある。通常使われることがほとんどない非常用洪水吐きからの放流が行われるとあって、多くの観光客が訪れる。群馬県の矢木沢ダム(利根川)と奈良俣ダム(楢俣川)では年に1度(通常は5月)点検放流が行われるが、交通の便が悪いにもかかわらず数百人の観光客がダムを訪れ、近年はその様子をテレビで報道することが多くなった。広島県の灰塚ダム(上下川)では試験的に貯水を行う「試験湛水(しけんたんすい)」において、非常用洪水吐きから一斉に点検放流が行われたが、この放流が実施された1週間の間におよそ2万人が訪れている。同じ広島県の温井ダム(滝山川)のように平日に時間限定で繰り返し実施される放流もあるが、観光客を呼び寄せる一種の「観光放流」ともいえる。
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