視覚芸術の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 02:23 UTC 版)
本楽曲の別の影響源として、視覚芸術の分野も言及されている。ケージは友人の作曲家ルー・ハリソンの招きでブラック・マウンテン・カレッジを訪れ、画家のロバート・ラウシェンバーグと知り合った。ラウシェンバーグは「ホワイト・ペインティング」のシリーズを制作しており、これはキャンバスに白いペンキだけを塗ったもので、照明や人物の影などによって変化するキャンバス表面の表情そのものを作品とした。ケージはラウシェンバーグについて、自分との共通点がありすぎて会った時からほとんど話す必要がないと感じ、ラウシェンバーグの作品を見てすぐに納得した。ケージはラウシェンバーグの絵を見て、自分がこれをやらなければならなかったと考えた。そこで無音を空白のキャンバスとして使い、毎回の演奏をとりまく環境音の流転をそこに反映させようとした。ケージは1952年にブラック・マウンテン・カレッジでパフォーマンスを行い、ラウシェンバーグの白い絵を使った。
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