視聴覚教育用磁気シートレコーダーの開発
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「星野愷」の記事における「視聴覚教育用磁気シートレコーダーの開発」の解説
星野愷は磁気テープの開発を終了すると、視聴覚情報の伝達に磁気記録を利用する研究を始めた。印刷物の裏面を磁気記録媒体とし、表に書かれた内容を声で説明する装置(視聴覚教育用「磁気録音読書機」シートレコーダー)の開発を1954年(昭和29年)から始め、1957年(昭和32年)に完成した。これはシンクロリーダーと名付けられ商品化された。1958年(昭和33年)ブリュッセルで開催された万国博覧会の日本館で展示されプレス報道部門の金賞を獲得した。このシートレコーダーを開発する過程で、録音済みシートを大量に複製する接触磁気転写法が考案され、そのマスターシート用の磁性体としてコバルトフェライト、バリウムフェライトなどの高保磁力材料が採用され、メッキ膜などの金属磁性薄膜の検討も行われた。これらの研究は、現在の高密度磁気記録材料開発の先駆をなすものであった。(東京工業大学百年記念館展示説明より)
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