西洋史におけるシャブタイ・ツヴィの位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 14:41 UTC 版)
「シャブタイ・ツヴィ」の記事における「西洋史におけるシャブタイ・ツヴィの位置づけ」の解説
シャブタイ・ツヴィの生き様が、良くも悪くもユダヤ人の民族意識に火をつけたことは間違いない。それゆえ、今日ではおおむね「偉大なる偽メシア」として評価されている。彼を中心にはじまり、世界中のユダヤ人社会を巻き込んで太く短く終わったシャブタイ派の活動は、信奉者が消え去り、生々しい記憶が忘却されるまでに長い時間を要した。 また、「シャブタイ・ツヴィ」という名はメシアニズムと思しき思想を攻撃するさいにしばしば用いられてきた。たとえばシオニズムが全盛期だったころ、反対者によってシオニズムはしばしばシャブタイ派になぞらえられ、テオドール・ヘルツルにいたってはシャブタイ・ツヴィそのものであると揶揄されていた。近年においては、1980年代にハバド(ハシディズムの一派)の信奉者とエルアザル・メナヘム・マン・シャフを筆頭にしたリトアニアのユダヤ人との間で論争が起きたさい、ハバドの主張するメシアニズムゆえ、アドモール(ハバドの指導者)のラビ・メナヘム・メンデル・シェネルソンがシャブタイ・ツヴィになぞらえられて批判されていた。
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