西方貿易
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 03:41 UTC 版)
サータヴァーハナ朝の経済は活況を呈していたが、それを支えたのが西方のローマ帝国の繁栄であった。インド産の香料や宝石などはローマで珍重され、原価の100倍もの価格がついたと伝えられている。『エリュトゥラー海案内記』に見られるように、港湾都市アリカメードゥ(英語版)(現ポンディシェリ近郊のポドゥケー遺跡)からアラビア海を経由した西方貿易がこの時代盛んであった。 当時のローマ領エジプトで発見された文献史料の中には古いカンナダ語がエジプトでも理解されていたことを示すものがある。当時の著者不明の喜劇作品の中にインド人がカンナダ語を話すシーンがある。このカンナダ語の台詞はエジプト人が作ったものと考えられ、文法的に正しくないものがあるが、エジプトの現地人の中にも交渉のためにカンナダ語を用いる者があったことを示す。
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