複雑性の源と要因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/25 14:40 UTC 版)
組織化されていない複雑性の源は、システムの部品数が膨大で、システム内の要素間の相関が欠如していることである。 組織化された複雑性の源については今のところ統一的な見解は存在しないが、無作為的でないということは要素間に相関があることを暗示している。例えば、Robert Ulanowicz による生態系の扱いを参照。組織化されていない複雑性と同じく、システムの部品数や部品間の関係の数が重要かもしれないが、重要か重要でないかを区別する統一的な規則は存在しない。 オブジェクトあるいはシステムの複雑性は相対的特性である。例えば、計算問題の複雑性を計算にかかる時間としたとき、テープが1本のチューリングマシンよりもテープが複数本のチューリングマシンの方が計算にかかる時間が少なくなる。ランダムアクセス機械はさらに時間を削減でき、帰納的チューリングマシンは関数や言語や集合の複雑性クラスさえも減少させることができる。このようにツールの選択が複雑性の重要な要因となりうる。
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