製鉄炉跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 15:28 UTC 版)
製鉄炉跡は7基確認されている(4号炉から10号炉)。4号から9号までの6基は半地下式竪形炉(縦長で円筒形の炉)で、いずれも環状遺構内に所在する。10号炉は南区の中央部にあり、箱形炉である。なお、1・2・3・11号炉については次項の「廃滓場跡」を参照。 4号から9号までの6基の竪形炉は、堆積土の重複関係や炉の形態などからみて、9号炉が最古で、以下6号、7号、8号、5号、4号の順に築かれたと推定される。発掘調査報告書では、炉の形態、炉壁の粘土の性質などから、竪形炉を古段階のI類(9・6・7号炉)と新段階のII類(8・5・4号炉)に分けている。いずれの炉も窪地の高低差を利用し、粘土を積み上げて築かれており、4号炉を例にとれば、炉跡のほか、踏ふいご跡、作業場、廃滓場が検出されている。4号・5号炉の復元図によれば、炉の高さは180センチ以上、内径30センチ程度と推定される。
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