製糸産業とのかかわり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 07:57 UTC 版)
長坂駅建設費の寄付金額のおよそ3割は、諏訪製糸同盟事務所・丸茂・片倉組・小口組・尾沢組といった長野県諏訪郡の製糸工業関係者によるのものである。これは、山梨県北部からの繭の買い付けと製糸工場の労働力確保に期待してで、中央線は 繭生産地からの繭の輸送 横浜港までの生糸の輸送 工女をはじめとする労働力の輸送 に必要な交通機関と位置付けられ、春と夏には甲府から製糸工女団体輸送列車が諏訪地方にむけて仕立てられていた。 長坂駅の開業後、駅前旅館は見番の定宿になったのをはじめ、駅前には地元事業家による丸中繭糸市場と丸共繭糸市場が 1932年(昭和7年)まで開設された。長坂の取り引き値は高値だという評判から、近隣はもとより遠くは長野県佐久からも繭が集まり、市場への人々によって駅前の商店街も活況を呈することとなった。
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