補助システムと診断システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/15 07:08 UTC 版)
「ベトロニクス」の記事における「補助システムと診断システム」の解説
軍用車両はその性質上、戦域への展開時間は長期にわたることが多く、行動中の故障等の障害は搭乗員による自己修復が基本である。また作戦中は後方基地まで下がってハンガー(格納庫)で時間を掛けて整備を行うのは現実的ではなく、戦線後方の補給集積地等における野外整備が基本となる。このような作戦行動中の限られた時間での速やかに修復を実現するために行動中に可能な限り故障場所を特定しておく必要がある。このため診断システムが制御下にある各種システムをテストし、不具合発生時に故障箇所を表示することにより、行動間の速やかな修復、または次の補給時の速やかな故障箇所の交換を実現するものである。一見理想的なシステムのように思えるが、実際にはこうした自己診断システムの診断が出たところで細部の故障までは行動中には対処できないことも多く、結局「この装置が何らかの整備を必要としていることは確かだ」といった程度の使い方しかされていない場合もある。
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