衰退・閉鎖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/21 04:07 UTC 版)
1976年になると、WHAでは基盤のしっかりしたチームが極めて稀といえるほど各フランチャイズの足元が脆弱で、さらにWHA、NHL両リーグの並存が才能ある選手の市場に深刻なひずみを相乗的にもたらすといった事実が明らかになりつつあった。そして、リーグ合併に関する議論が持ちあがり、当時8チームあったWHA所属チームのうち6チームをNHLへ移行させるといった案やエドモントン・オイラーズ、ニューイングランド・ホエーラーズ(その翌年にはウィニペグ・ジェッツも)のNHL統合案などが提起されたが、同年にはいずれの案も採用されることはなかった。 WHAの最後の2シーズンには、後にNHLでも伝説となるほどの多くのスター選手、例えば、ウェイン・グレツキー、マーク・メシエ、Rob Ramage 、Ken Linesman 、マイク・ガートナーなどが輩出された。しかし、7チームでスタートしたWHAの最終シーズンは途中でインディアナポリス・レイサーズが存続を断念し、最終的に6チームに減少した。そして1979年3月22日財政的な問題から年俸支払不能に陥ったWHAは、NHLと統合することで合意に達した。この合意では、最終シーズンの上位4チーム:エドモントン・オイラーズ、ケベック・ノルディクス、ウィニペグ・ジェッツ、ニューイングランド・ホエーラーズ(統合後、ハートフォード・ホエーラーズに改称)がNHL傘下に収まることとなる一方で、シンシナティ・スティンガーズ、バーミングハム・ブルズは閉鎖のために資金提供を受けることとされた。
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