表面処理鋼板
耐食性向上を目的に表面処理を施した鋼板をいう。表面処理鋼板は、溶融めっき鋼板、電気めっき鋼板、塗装鋼板に大別される。めっき鋼板には、亜鉛めっき系と亜鉛めっき後加熱処理を行い、亜鉛と鉄との金属間化合物を生成させた合金化亜鉛系がある。一般に同一めっき厚であれば、純亜鉛系より合金化亜鉛系のほうがより耐食性に優れる。また、さらに高耐食性を狙って、合金化亜鉛めっきに有機被膜を施した塗装鋼板も使用されている。自動車、家電、建材などに使用される鋼材の耐食性向上は、耐久性向上や省エネルギー、省資源の社会的要請に合致し、自動車においてはボディ質量の70%に表面処理鋼板が広く使用されてきている。
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