防鏑鋼板
冬季に、道路に凍結防止または融雪を目的に塩を撒布する地域では、塩害により自動車のボディや足まわりが腐食され機能が満足しなくなる。カナダやノルウェーなどで錆びに対する法規制が実施されたのをきっかけに、防錆を目的とした表面処理鋼板の採用が進んで、ボディ用鋼板の50%以上採用された車種もある。防錆鋼板には、電気めっき系と溶融めっき系の2種類がある。電気めっき系には、単層の亜鉛、亜鉛―ニッケル合金、2層の亜鉛―鉄めっきと、さらに有機膜をコートした複合めっき鋼板がある。溶融めっき系には、亜鉛または亜鉛鉄合金の単層と亜鉛―鉄の2層がある。防錆力は単位面積当たりのめっきの重量(目付け量)で評価される。
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