表現に関わるファトワー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 18:38 UTC 版)
「ファトワー」の記事における「表現に関わるファトワー」の解説
1989年2月14日、イランの最高指導者アーヤトッラー・ホメイニーが『悪魔の詩』の著者のサルマン・ラシュディ、及び発行に関わった者などへの死刑を宣告するファトワーを発令した。その後、邦訳者五十嵐一を殺害した悪魔の詩訳者殺人事件をはじめ、各国で多くの殺傷事件が発生した。これによって国際社会から表現の自由の侵害だと大きな非難を招いたものの、ホメイニーがファトワーを取り消すことなく死去したため、事実上撤回することができなくなった。このため、後年イラン政府は「ファトワーを取り消す事はできないが、死刑の奨励は行わない」旨の声明を出した。 エジプトにてムハンマド・ベショーイ・ヘガーズィーが、イスラム教からキリスト教への改宗を機にIDカードの宗教欄も変更するよう訴訟を起こした際、エジプト国内のムフティー達は、ヘガーズィーへの死刑を宣告するファトワーを相次いで出した。 2001年にドバイでポケットモンスターが禁忌とされるファトワーが出された。 「ポケットモンスター#イスラム諸国」を参照 2008年8月27日にサウジアラビアのムフティーであるムハンマド・アル=ムナッジド(الشيخ محمد صالح المنجد)がアル・マジドテレビに出演し、「ネズミはシャリーアの国では殺されねばならない存在であるため、ミッキーマウスなども禁止されねばならない」とのファトワーを読み上げた。このファトワーは外国のマスメディアでも取り上げられた。
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