衝突の危険性の見積もり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 04:09 UTC 版)
「地球近傍天体」の記事における「衝突の危険性の見積もり」の解説
天体が地球に衝突する危険性の見積もりは2つある。 トリノスケール (Torino scale) - 計算が簡単。 パレルモスケール (Palermo Technical Impact Hazard Scale) - 計算が複雑。 2004年12月25日に、小惑星 (99942) アポフィスはそれまでで最大のトリノスケール4と認定された。同年12月27日の時点で、2029年4月13日に2.7%の確率で地球に衝突すると報じられたが、さらなる計算の結果、翌28日には衝突の可能性はほぼゼロまで落ちてトリノスケールも0となった。 2005年1月時点ではトリノスケール1以上の小惑星が2,053個あったがその後の観測とともに低下しており、2014年5月時点でNASAの「Sentry Risk Table」のリストに残っている小惑星はすべてトリノスケール0となっている。一方、同月時点でパレルモスケールが最大と予想される小惑星は-0.44の2009 FDであり、次いで-0.83の (29075) 1950 DAとなっている。なお(29075) 1950 DAは、2013年半ばの時点ではパレルモスケールが-0.58となっていて、2,270分の1(0.044%)の確率で2880年3月16日に地球に衝突すると予想されていたが、同年後半には衝突リスクが後退している。 NASAは今後地球に衝突する危険性がある小惑星のリストを公開している が、そのうちほとんどすべては軌道計算の確定に伴いリストから外れる公算である。 「潜在的に危険な小惑星」も参照
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