血漿フィブロネクチンと細胞性フィブロネクチンの糖鎖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 17:04 UTC 版)
「フィブロネクチン」の記事における「血漿フィブロネクチンと細胞性フィブロネクチンの糖鎖」の解説
フィブロネクチンは糖タンパク質で、ポリペプチド鎖の翻訳後修飾として酵素によって、グリコシド結合で糖鎖付加(グリコシル化)される。糖タンパク質のグリコシル化には、以下の2つの型がある。 N-結合型 アスパラギン側鎖のアミドのN原子に糖鎖付加する。 フィブロネクチンでは、2番目のII型モジュール、8番目のI型モジュール、3番目、5番目、7番目のIII型モジュール、V領域に付加している。 O-結合型 セリンとトレオニン側鎖のヒドロキシ基のO原子に糖鎖付加する。 フィブロネクチンでは、V領域のトレオニン側鎖に付加している。 複雑なことに、生物種によって付加した糖鎖の組成が異なる。また、同じ生物種でも血漿フィブロネクチンと細胞性フィブロネクチンで糖鎖の組成が少し異なる。 血漿フィブロネクチンや細胞性フィブロネクチンの結合糖鎖の生物学的な役割は、糖鎖構造との関連では解明されていない。糖鎖を十把一絡げに、タンパク質分解酵素からフィブロネクチンを保護する作用 と熱耐性の作用があるとされているだけだ。
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