血小板製剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 15:32 UTC 版)
血小板製剤は、血液の成分採血で採取した血小板を、血漿中に浮遊させたものである。事故や疾患などで血小板数が減少または機能低下した際に出血傾向のある場合に使用される。血液から赤血球が除かれているため、一般にイメージされる血液製剤の色とは異なり、黄色の製剤である。(右画像参照)有効期限は採血後4日間と短く、20 - 24℃の振とう下で保存される。かつては赤血球製剤と同様に1~6℃で保存されていたが、この保存法では輸血後ただちに血中から消失してしまうため、現在では20~24℃での保存に改められた。製剤には一般的な血小板製剤のほか、免疫反応である輸血後移植片対宿主病(PT-GVHD)の発症の危険性を考慮して放射線照射を行ったものや、HLA型を一致させた製剤などの4つの種類が存在する。
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