融合の調節
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 17:14 UTC 版)
インターナリゼーションの直後、F-アクチンは新たに形成されたファゴソームから脱重合し、エンドソームが融合してタンパク質を送達できるようになる。成熟過程は、その調節を行うRab(英語版)GTPアーゼのタンパク質マーカーによって初期段階と後期段階に分けられる。Rab5は初期ファゴソームに存在し、Rab7によって特徴づけられる後期ファゴソームへの移行を制御する。 Rab5はPI3Kや、Vps34(英語版)など他のテザリングタンパク質をファゴソーム膜へリクルートし、エンドソームがタンパク質をファゴソームへ運搬できるようにする。Rab5は、酵母ではCORVET複合体とHOPS複合体を介してRab7への移行に部分的に関与している。哺乳類での正確な成熟過程はあまり理解されていないが、HOPSはグアニンヌクレオチド解離阻害因子(英語版)(GDI)に置き換わってRab7に結合することが示唆されている。Rab11は膜の再生に関与している。
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