藤戸俊久(ふじと としひさ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 08:46 UTC 版)
「探偵の探偵」の記事における「藤戸俊久(ふじと としひさ)」の解説
警視庁捜査一課長。殺人や誘拐といった凶悪事件の捜査を担当する課のトップだが、歴代の課長の多くが管理官や理事官といった一課の幹部ポストを経験する中、藤戸は大手スーパーから転職、警視庁では人事のみを経験し捜査員の経験がないという、異色の経歴の持ち主である。第1巻の刊行から3か月後、実際に元ダイエーの釣宏志が捜査一課長に就任した事に先駆けている。捜査費用の削減という現実的な要請を受けての採用でもあった。だが経営者的な判断は民間の調査会社にすぎない阿比留総合探偵社への依存を大きくし、結果として阿比留の企みに翻弄される要因となり得てしまった。保身にこだわり、誘拐犯が潜むとされた江戸川区廃油再生工場への家宅捜索には不安を覚え、マスコミの同行をシャットアウトする判断を示した。結果的にその判断が警視庁の威信が崩れ去るのを防いだことになった。
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