薬物血中濃度時間曲線
【概要】 薬が使用された後の薬物血中濃度を縦(y)軸にとり、時間を横軸(x)にとった曲線グラフ。薬は吸収が終わった時点で最高濃度となり、分布平衡に達した後、時間の経過とともに代謝・排泄によって一定の速度で減少していく(消失相)。ここでの最高血中濃度がCmax、それに達するまでの時間がTmaxであり、体内薬物動態の相互比較などにおいて最もわかりやすいパラメータとして繁用されている。代謝・排泄により血中濃度が減少する時、ある時間の血中濃度(C1)の半分の濃度(C1/2)になるに要する時間が消失半減期(t 1/2)である。通常は、単回使用後の薬物は、消失半減期の6倍の時間で、ほぼ体内から消失(wash out)する。
【詳しく】 薬物血中濃度時間曲線は、性別、乳幼児、老人、妊婦、人種などで差がある。また肝障害や腎障害の有無、併用薬剤によって変化を受ける。
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