蔣介石と個人崇拝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 04:28 UTC 版)
国民党政権下、天安門に掲げられた蔣介石の肖像(1945年12月3日) 桃園市にある蔣の墓(慈湖陵寝)に近接する慈湖紀念雕塑公園にある蔣介石の銅像群 陽明山にある蔣の銅像背後にある「毋忘在莒」は、田単の故事に喩えて中華民国政府が台湾を足掛かりに大陸奪回を目指すことを意味する蔣の訓示。 北伐後、国民政府と自身の権力を確固たるものにするべく、蔣介石は自身への個人崇拝を目的とするプロパガンダ活動を徹底的に行った。紫禁城の天安門をはじめ、公共の場から自宅まで至る所に蔣介石の肖像画が飾られており、台湾でも近年までそうしたプロパガンダ活動が根強く残っていた。こうしたプロパガンダの中では、特に前述の質素な私生活が強調され、他の軍高官らとの差別化をはかった。 また、国内のムスリムに対しては蔣介石の権力を正当化させるように向けた内容のクルアーンやハディースを出版した。ムスリムであった軍高官の馬麟は、インタビューにて蔣介石に対し「高い敬愛と揺ぎない忠誠心を持っている」と語っている。
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