落花生油のクリームと法学上の難問解決
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)
「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「落花生油のクリームと法学上の難問解決」の解説
類似の話:悶着解決 最高法官ヤアクーブ・アブー・ユースフは、貧しい家に生まれたため少年のころ染物屋に奉公に出されたが、長老の説法を聞くためにたびたび店を抜け出していた。それを案じた母が長老をなじると、長老はいずれこの子はここで学んだことにより落花生油のクリームを食べる身分になるだろうと答えた。最高法官になったあと教王アル・ラシードと食事をしていると、たまたま落花生油のクリーム菓子が供された。法官は若きころの師の言葉を思い出し、その逸話を教王に語った。 また、ある夜、法官は突然教王に呼び出される。イッサが所有する女奴隷を譲ってくれと頼んでいるのに、頑として承知しないというのだ。イッサは、背いた場合にはすべての奴隷を解放し全財産を寄付する約束で、けして女奴隷を手放さない誓いをたてていたのである。法官は、女奴隷の半分を献上し、半分を売ることで、その難題を解決した。また、男の所有だった女奴隷が次の男の所有になるとき一定期間を待たなければならない決まりについては、女奴隷を解放して自由女性として結婚することで、それを回避した。
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