苞苴

デジタル大辞泉

つと【^×苞／苞^＝苴】

読み方：つと

《「包(つつ)む」と同語源》

１ わらなどを束ねて、その中に食品を包んだもの。わらづと。

２ その土地の産物。また、旅のみやげ。

「冥途(よみじ)の—と齎(もたら)し去らしめんこと思えば」〈露伴・五重塔〉

「宮この—にいざといはましを」〈古今・東歌〉

ほう‐しょ〔ハウ‐〕【^×苞^×苴】

読み方：ほうしょ

１ わらなどを束ねて、野菜・魚などの食品を包んだもの。つと。あらまき。

２ みやげもの。

３ 賄賂(わいろ)。音物(いんもつ)。

「人人各私権を張り、—官に行われ」〈久米邦武・米欧回覧実記〉

あら‐まき【荒巻／新巻／苞^＝苴】

読み方：あらまき

１ 《もと、荒縄で巻いたところから》内臓を取って甘塩にするか薄い塩水に浸した鮭(さけ)。暮れの贈答品として用いる。あらまきざけ。《季 冬》

２ わら・葦(あし)や竹の皮などで魚を巻いたもの。つと。すまき。

「鯛の—四、五巻ばかり、今朝持て来りて」〈今昔・二八・三〇〉

難読語辞典

苞苴

読み方：ツト（ｔｓｕｔｏ）

わらなどを束ね、中に食品などを入れて包みとしたもの

歴史民俗用語辞典

苞苴

読み方：ツト（ｔｓｕｔｏ）

（１）物を藁などで包んだもの。
（２）みやげ。

別名 苞

苞苴

読み方：ホウショ（ｈｏｕｓｈｏ），　ホウソ（ｈｏｕｓｏ）

（１）つと、あらまき。
（２）賄賂、まいない。