花折地蔵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/06 07:26 UTC 版)
峠から200メートル手前には、花折地蔵と呼ばれる石地蔵を祀っていた。この石地蔵はコンクリートの板石で囲んだ中にあり、舟型搭で高さ33センチメートル、幅15センチメートルで正面に地蔵尊の立像が浮彫され、その両側に「明治十五年十月吉日、花折地蔵」の文字があったと伝わる。現在はコンクリートの板石は見えるが、地蔵は存在していない。花折地蔵の名は明治12年の調査書にもあるように昔からあったが、古い地蔵が傷んだために、新しい石像をその当時造ったとみられる。 北河内から田井へ磯釣りに行く人はこの地蔵に花を供え、「魚がよく釣れますように」と祈願して行く習慣があった。また、歯痛にもよく効くと言い伝えられていた。お礼にはぼた餅を供えた。 大正時代に、ある釣り人が釣れなかったので腹を立て、帰りに石地蔵を道の下へ転がし落としたとも伝わる。
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