船舶におけるスポンソン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 00:40 UTC 版)
「スポンソン」の記事における「船舶におけるスポンソン」の解説
船舶におけるスポンソンは、水上での安定性を増大し、または、他の装備品を取り付けるために、(通常は船殻から)外側に突出した張り出しである。形状的に不安定であったり、重量が偏っている船舶には、転覆を防止し、あるいは安定性を保つため、スポンソンが備えられる場合が多い。これらの船体からの張り出し部は、迅速かつ容易に取り付けおよび取り外しできるようになっている場合が多い。 カヌーやカヤックにも、水面が荒れている場合の安定性を保つため、スポンソンが取り付けられるようになっているものがある。これらは、外洋用の船に船体から離隔して取り付けられるアウトリガーとは異なったものである。スポンソンの末端は船体に近いため、船の幅員を小さくすることができるため、狭隘な通路を通過する小型の船にも用いられる。 1990年代の半ばにスポンソンの設計が進歩し、高速での操舵性を向上させるため、レーシングボートにも装備されるようになった。 今日、市販されている船舶用スポンソンには、ブロックタイプ、フックまたはウィングタイプ、パドルまたはラダータイプの3種類がある。
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